スピーチやリーダーシップのトレーニングを行うことを主な目的とした、世界的な非営利教育団体(アメリカのNPO法人)です。1924年にアメリカのカリフォルニアで生まれました。
2018年現在、日本を含む142カ国以上で34万人以上の会員が、世界共通のマニュアルを使って、コミュニケーション能力の向上をはかるために活動に参加しています。日本では190以上の正式クラブがあります。
トーストマスターズから得られること
トーストマスターズで得られることは、話し方の上達だけではありません。
人前で話す機会
毎回の例会で、必ず1回は人前で話す機会があります。
人の話を聴く能力の向上
ただ漠然と聞くだけではなく、注意深く聴いてフィードバックを行う場などもあります。また、異なるバックグラウンドを持つ会員の、人生経験に基づくスピーチを聴くことで、「お持ち帰り」もたくさんあります。
自分への自信、ポジティブシンキング
トーストマスターズの大きな特徴は、良い点を見つけあうことによってお互いを「認め合う」経験を持つことです。「こうしなさい、ああしなさい」ではなく、「あなたはこういう能力が優れているから、さらに向上するためにこうしてはどうだろうか」というスタンスです。それによって、自分への自信につながり、物事を前向きに考えやすくなっていきます。
人間関係の向上
話し方の向上はもちろん、上記のような自分への自信UPによって、人見知りが改善し、人と臆することなく会話できるようになります。
普段会えないような、異なるバックグラウンドの人との出会い
職場や家庭では会えないような様々な職業や年齢の人が参加していますので、世界が広がるだけでなく、そのような人と接することで対人関係の向上にもつながります。
ものごとを考える力の向上
即興スピーチを練習することで瞬発的に考える力を磨き、スピーチを自ら書いて組み立てる経験をすることで、論理的に考える力を養います。
タイムマネジメント(時間管理)スキル
トーストマスターズは時間をとても大切にします。例会は時間どおりに始まり、会の運営は時間どおりに行われ、すべてのスピーチも時間制限を設けています。時間内に簡潔に話す練習をしたり、時間どおりに会の進行を行う練習をすることで、日常の時間管理にも寄与します。
組織運営の機会
トーストマスターズは非営利団体ですので、会やイベントの運営もすべてボランティアで行われます。そのような機会にかかわることで、組織運営の基本が学べます。
楽しみ
トーストマスターズの創立理念の一つに、"We learn best in moments of enjoyment"(最も学びが大きいのは、楽しく学ぶ時)があります。例会でも「楽しさ」の要素をたくさん取り入れているほか、パーティーやコンテストなどの任意参加のイベントなどを通しても、楽しみながら学ぶことができます。
例会は、主に以下の3つのスピーチの部で構成されています。
テーブルトピックス(TableTopics)
司会者が時事や日常の話題についてお題を決めて、その場で指名された人が即興で行う2分程度の短いスピーチ。素早く話を組み立てる力が身につきます。
準備スピーチ(Prepared
Speech)
「スピーチの構成を考える」「ボディランゲージを使う」といった課題に沿って、事前に準備をして行う5~7分程度のスピーチ。様々なスピーチのスキルが身につきます。
論評(Evalation)
準備スピーチに対し、良い点・こうしたらもっと良くなる点を指摘するスピーチ。準備スピーチのスピーカーの次回以降のスピーチへのやる気を引き出します。
例会では、全員が主役です。
今夜のトーストマスター (Toastmaster Of The Evening/TMOE)
この役割の人は、その日の例会のプログラムの司会を行い、同時に例会の準備・進行の責任を持ちます。 例会というイベントを準備する経験、そして司会を行なう訓練ができます。
計時係 (Timer)
この役割の人は、各スピーチの時間を計り、報告します。発表者はこれにより、一定の時間内に話をまとめる能力を身に付けることができます。
集計係 (Vote Counter)
この役割の人は、例会中に行う投票の集計をし、例会の最後に各賞の受賞者を発表します。
今夜の言葉 (Word Of The Evning)
この役割の人は「今夜の言葉」を発表します。「今夜の言葉」とは、参加者が日本語の語彙を増やし、豊かな言葉遣いを促すために、できるだけ例会中に使うことが奨励される言葉です。
文法係・えーとカウンタ (Grammarian/Ah Counter)
この役割の人は、例会内で誰が何回「あのー」「えーと」等の無意味な言葉を発したか数え、例会の最後に報告します。発表者はこれにより、自分で気付かなかった口癖を直していく事が出来ます。また、例会中に使われたきれいな言葉遣いや正しくない語法、「今夜の言葉」が例会中で使われた回数などについても報告します。
テーブルトピックス司会 (Table Topic Master)
この役割の人は、質問を予め他の参加者に知らせずに準備しておき、その場で回答者を選び質問します。 回答者はこれにより、突然意見を求められても短時間でまとまった発言が出来るよう、即興スピーチの訓練をする事ができます。
準備スピーチ (Prepared Speaker)
この役割の人は、トーストマスターズで使われている標準マニュアルの課題に沿った、長め(多くは5分から7分程度)のスピーチを用意し、決められた時間内にスピーチを行います。
個人論評 (Evaluator)
この役割の人は、準備スピーチを聞いて、良かった点・「こうするとさらに良くなる」点(改善点)を述べ、スピーカーが更に向上するための手助けをします。
総合論評 (General Evaluator)
この役割の人は、論評セッションの司会を行ないます。 また、個人論評者及びセッション全体のフィードバックを行ないます。スピーチ以外には論評が無いため、例会の質を高めるような建設的な意見を述べます。
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